荒地に川を引いて、村づくりがはじまる

信濃川と阿賀野川、そしてそれを繋つなぐ小阿賀野川。この3つの大河に囲まれた地域には、自然豊かな湿地帯しっちたいが広がっていました。

約400年前の江戸時代に行われた新田開発しんでんかいはつにより、割野わりのの農民たちが荒地あれちに移住しながら、耕地こうちを開拓していきます。作物を育てるための用水路を掘り進め、それに沿そうように早通集落が形成されていきました。

自然界の美しさと厳きびしさを体感しながら、早通村の先人せんじんたちは知恵ちえを結集けっしゅうさせて、助け合って暮くらしてきました。

151年の歴史を刻んだ老舗校

早通小学校は明治5年に「済美校せいびこう」という名前の寺子屋てらこやからはじまりました。その後、151年にわたり増改築ぞうかいちくを行い、今日こんにちの校舎の姿に至いたっています。

長い年月の間、早通の子供たちが純真じゅんしんな心を育はぐくむ場として、深い愛情とともに子供達をやさしく包み込んできました。